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電池コレクション [700文字のエッセイ]

電池コレクションは自己紹介のキラーコンテンツである。「液漏れしませんか?」「集め始めたきっかけは?」など他愛ない会話が盛り上がり、電池を集めている変な人として記憶に留めていただける。
 
電池はヤフーのオークションで買い集める。新品の電池は50円くらいだが、古い電池は東京オリンピックの頃のもので2千円、戦前のものなら1万円を越えることすらある。ナショナルは数が多いので安く、中小メーカーでデザインの良いものは高い。電池を入手すると、さび止めをしてケースに入れる。「お父さん、ゴミは捨てたら」と妻子は笑うが、電池博物館の開設が十年来のささやかな夢である。
 
願いは叶うもので、一年ほど前、電池博物館にぴったりの建物に巡り会った。若狭野にある浅野陣屋の札座である。築二百年、老朽化が進み取り壊されるらしいと聞いたので、札座保存ネットワークを結成して保存運動を始めた。兵庫県の古民家再生事業にエントリーし、幸いなことに採択していただいて、札座改修の基本構想を立てる段階に進んでいる。この事業は、兵庫県・相生市と私たちが三分の一ずつ費用を負担する。先日、市長に面会して協力をお願いしてきた。
 
使用済みの電池に商品価値は無い。古い電池の価格は歴史的価値・文化的価値である。浅野陣屋になると歴史的価値・文化的価値は金銭では計れない。こうした建物がきちんと保存される町こそ文化的な町である。
 
私の電池博物館にするには浅野陣屋は規模が大きすぎるようだ。新年は、住民交流・日本史まなびツーリズム・教育事業の拠点として「浅野陣屋記念館」のオープンを目標にしたい。

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