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官能絵師ケン月影 [でもでも教師日記]

文化祭で図書委員会が古書販売をしていた。一冊20円だという。数冊良さそうな本があった。係の生徒が「支払いは金券です」というので金券を買いにいくと、20円券の10枚セット。それでは10冊買ってしまおうと、コミックから何冊かを選んだ。こんな機会でもなけれは手にすることもないだろうというコミックである。そのなかに、永井荷風を描いた『荷風になりたい」』があった。
 
永井荷風は有名な作家だが、一冊も読んだことがない。高校生の頃、日本文学全集が家にあって相当読んだが、永井荷風は手に取らなかった。なんとなく、つまらなさそうな感じがしたのだろう。人生も終わりに近づき、永井荷風の香りに触れておくか、という軽い気持ちで読み始める。
 
なんだかんだと書いてあるがケン月影だ。サラサラと読み終わり、永井荷風はこんな作家か。高校時代に読まなかったのは正解かな?と思う(コミックで評価してしまって荷風先生ごめんね)。
 
 
自宅に持ち帰ると家内が手にとって読み始めた。「永井荷風って初めて読んだけど、イマイチだね」と、失礼なことを言う。続いて意外な一言「この絵、すごく上手い!」。家内は絵が趣味だ。ケン月影のコミックは初めてらしい。「この漫画家、どんな人?」。あの有名なケン月影を知らないのか!そのときは官能絵師という言葉を思いつかず、エロ漫画家と説明してしまった。官能絵師、良い響きだ。
 
「こういう線で描きたいね。参考にするから、このコミックもらっとく」と彼女は自分の本箱に『荷風になりたい』を入れた。
 
先日、マンガ夜話で「絵の上手い漫画家の一人はケン月影」と専門家が話していたのを思い出す。『荷風になりたい』を買ってよかった。今日も有意義な一日だった。
 
ストーリーはイマイチで私は途中で読むのをやめてしまった。家内も二冊はいらないと言う。
 
老人が女性を語る小説では、高校時代に川端康成の『眠れる美女』を読んだことがある。これは面白い小説だった。高校生には、永井荷風より川端康成を薦める・・ようなものでもないか。

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